circaのインコ日記ヽ(^。^)ノ

インコ大好き、鳥大好き人のブログ

インコの手紙

昨夜、偶然こんなヴィデオを見つけました。

最後の「あとがき」を読んで、泣きました。

イラストがやさしくて温かいタッチなので、余計泣けました。

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大事な小鳥との死別は、わたしも何度も経験しています。突然の別れや、病気で逝かれた時の悲しみは、何度経験しても慣れることはありません。長寿を全うして大往生で逝かれても、やはり別れは悲しいものです。

 

この動画の原作を描いたあきばたまみという人は、福島県出身の絵本作家なんですね。ちょっと調べてみましたが、大学卒業後ニューヨークへ留学し、帰国後はイラストレーターとして活躍。個展なども開いている方だそうです。不条理に消えていく子供たちの命や、社会の中で生きづらさを抱えて苦しむ子供たちを案じ、絵本を通じて子供たちに命の大切さを伝える活動をしているなんて、凄い人だなと、純粋に感心しました。

 

けれど昨夜は、わたしの心はまた少し凹みました。小鳥からたくさんのことを学んだ彼女は今、この殺伐とした社会の中で苦しんでいる子供たちに希望を与えたいと、一生懸命活動しているのに、わたしは一体何をやっているんだろうと思ったのです。わたしも同じように小鳥が大好きなのに、わたしも彼女と同じように、かつては留学もして、好きな仕事をして生き生きと暮らしていたのに・・。今のわたしは何もしていない、社会の役にも、誰の役にも立っていないじゃないかと、自分を責めてしまいました。

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わたしの思考はまた負のスパイラルに陥っているなと感じました。夜は、わたしは余り前向きなことを思い浮かばないので、極力考え事をしないようにしています。わたしが考え事をするのは、朝とか昼の時間帯です。その方が建設的で、余り偏りのないものの考え方が出来るからです。昨夜は痛みと疲労の限界もあったので、考え事はここで打ち切り、眠りました。

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今朝起きて、またこの動画を見ました。インコ好きの、いえ、鳥という鳥はみんな大好きなわたしには、やはり泣ける動画です。この人やっぱり凄い。子供たちのためにこんな活動をしているなんて。立派な人だな。それに比べてわたしは? わたしは誰かの役に立って生きているの? 何かを成したの? と、また同じ問いかけが戻ってきました。

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でも今朝は思うのです。人は人、わたしはわたし、と。わたしはわたしでいいのだと、そう思うのです。わたしが今一番にしなければいけないのは、この不健康体とうまく折り合いをつけて生きていくことです。自分を嫌いになる日もあるけれど、心の奥底から腐ってはダメ。そして、こんな不自由体になってもまだ、わたしに出来ることはあるかも知れない。もしも何一つなかったら、それでもいい。わたしはバカボンのパパみたいに、ヘラヘラと生きていきたい。とにかく腐らずに、生きろ。これが、自身の問いかけに対して出した答です。

 

指関節にまで広がってきた右腕の激痛にしかめっ面をしながら、目覚ましのコーヒーを淹れました。こぼさないように気をつけて、気をつけて・・と思いながら、今朝はいつもより派手にこぼしました( ;∀;) 

 

ま、火傷もしなかったから、いいよ。

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この動画を作ったあきばたまみさんという女性に強く共感するのは、小さなインコから、愛すること、愛されること、そして命の大切さを教わったというくだりです。わたしが心を閉ざして生きていた10年前、いつもわたしの傍に黙って寄り添っていてくれたのは、物言わぬ小鳥でした。それが、以前この日記で紹介した、ハル子でした。ハル子もわたしを無償で愛してくれました。わたしのガチガチに固まっていた心を、溶かしてくれました。そしてわたしもハル子を、心から愛していました。そして命の尊さを、教わりました。

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小鳥は、もっと言えば犬でも猫でもどんな動物にも言えることですが、食べて子孫を残して生きることだけを考えて生きています。前だけを向いています。後ろを振り返ったり、雑念に捕らわれて苦しむのは人間だけなんだなと、ハル子と暮らしながらよく思いました。その思いは今も変わりません。今この家にいる小鳥たちが皆、かつてのハル子と同じように、わたしに毎日教えてくれます。ひけらかすでもなく、偉ぶるわけでもでもなく、ただ黙ってこの子たちはわたしに、小鳥と人間の違いを見せつけてくれるのです。

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そしてわたしは小鳥たちから、「わたしはわたしのままでいいのだ」と教えられるのです。

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そしてもっと言えば、社会の役に立つとか立たないとか、本当はどうでもいいことなのかも知れませんね。わたしが生きているだけで、救われる誰かがいる。わたしに、そう言って励ましてくれた人の言葉を思い出します。そうなのかも知れません。こんなわたしでも、知らず知らずの内に、少しは誰かの役に立てているのかも知れない。わたしはひとりじゃなくて、人とかかわって生きているのだから。

 

そんなことを思いながら、コーヒーのおかわりを淹れる朝です。今度はこぼさないように。