バアチャンは泣く
大を抱っこしながら今日は、アホみたいにわんわん泣いてしまいました。
大がケージの下段の止まり木に止まって、じっとしていました。最近大は、上段の止まり木に止まらずに、下の段の止まり木に止まってじっと眠っている時間が増えてきました。
今月、満13歳の誕生日を迎えた白髪の大を見ていると、大の老いが加速度的に進んでいることを、いやがおうにも思い知らされる瞬間があります。大好きなリンゴも最近は余り口をつけなくなってきた大。大が止まり木の下段に止まって眠る姿も、わたしには悲しく映りました。この子をいつか見送る日が来るのだと、そう思ってしまったのです。
わたしが大泣きをすると、大はまるでわたしを慰めてくれるようにププ、ププ、と鼻を鳴らします。若い頃からいつもそうで、大はわたしが泣くとヤンチャを一切止めて、わたしの手の中でププ、ププと、静かに鼻を鳴らすのです。まるでわたしに相槌を打ちながら「大丈夫だよ。泣かないで」って言ってくれるみたいに。
わたしはバカです。子供じみた奴です。でも小鳥たちは、特に大はわたしにとって特別な存在で、大の元気がなくなると、わたしは悲しくて仕方がなくなります。
この13年間、辛い時も悲しい時も、いつもわたしを支えてくれたのはこの子と、そして今は亡き大のお嫁さんのハル子でした。わたしがボタンインコと暮らし始めた最初の二羽が、大とハル子なのです。わたしに生きる喜びや、命の尊さを教えてくれたのは、この小さな小鳥たちだったのです。
大の老いと向き合う日々。今日は感情が高ぶってしまって大泣きをし、他の小鳥たちを驚かせてしまいました。わたしがこんなじゃいけないと思って、気分転換に少し外を歩きました。近所のファミマ前でコーヒーを飲んでいたら、ちっちゃな可愛い友達が近づいてきました。
帰りは久しぶりに、ハル子が眠る裏庭のお墓に寄ってきました。大の最後の瞬間まで、大を一人ぼっちにはしないよと心の中で誓って、でもそんな日はまだまだ、遠い先まで来ませんようにとハル子にお願いして、帰ってきました。