circaのインコ日記ヽ(^。^)ノ

インコ大好き、鳥大好き人のブログ

イライラの伝染

いつもは仲の良い空松、ツナ松兄弟が、最近よく喧嘩をする。

喧嘩をする度に私は2羽の名前を呼んで、止めなさい止めなさいと仲裁する。そんな私は最近、誰かと喧嘩することはないけれど、知らず知らずの内に、仏頂面が板についていた。

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繰り返される緊急事態宣言の延長とか、オリンピックとか、海外のコロナ事情とか紛争とか、暗いニュースにすっかり毒されて、心の中が荒んでしまっていたのだ。その様子が顔に表れ笑う機会も減り、気がついたらこんな仏頂面になっていた。

 

小鳥達の餌や水を取り替えて、いつものように朝のお世話をしながら、クチバシでド突き合っている空松とツナ松を抱っこしてみた。久しぶりのことだ。抱っこしながら「二人共喧嘩はしないで、仲良くしてね」と話しかけると、空松とツナ松は羽をパタパタっと広げて、甲高い声で「ピャッ」と鳴いた。これはうちのボタンズが、嬉しい時に見せてくれる仕草なのだけど、今朝はこれを久しぶりに見た気がする。それで私は、はっと気づいたんだ。自分が最近ずっと、仏頂面をしていたことに。

 

私の声音が柔らかくなって、ニコニコしだすと、ボタンズはいつもパタパタ、ピャッ、をしてくれる。空松とツナ松は、私が笑っているのを見て安心したのか、今日はその後、兄弟喧嘩をしていない。いつものように、仲良くリンゴやペレットを食べている。

 

そうか、私が笑えばいいんだ、と思った。もちろん、巣引きモードの時は、私が微笑んだって兄弟間に仲直りの波は来やしないけど、私の日々のイライラを敏感に察して、それが空松達にも移ってしまっていたのかも知れない。だとしたら、この家の空気を悪くしているのは、私なのだ。

 

緊急事態宣言下、平時には当たり前過ぎて振り返ることもなかった事を、私は知らぬ間に忘れてきている。笑うとか、思いやるとか、時には軽くボヤくとか。何だか全部忘れてこの1ヶ月、歯食いしばって、体に変な力が入ってた気がする。

 

小さな小鳥の喧嘩の仲裁をしながらふと、私自身が知らぬ間に失くしていた、気持ちの余裕のなさに気付かされた。そんな朝だった。f:id:circax:20210603122024j:image