ヤモリとの出会い
今日の東京は冷たい雨。
我が家の小鳥たちも心なしか動きが鈍く、バードベッドできょうだいや夫婦がぴったり寄り添って眠っている姿が目立ちます。
そんな小鳥たちに話しかけながら、今日はばあちゃん、団地の階段掃除に精を出しました。今月は月当番で、ゴミの日のゴミ箱の片付けや、回覧板を回すなど、小さな仕事をコツコツとしてきました。その月当番もあと3日で終わりです。今は12月、そして年末。ならばみんなが使う共同階段を綺麗に掃除して、新年を迎えようと思い立ったのです。
1階の踊場にある大小、長短さまざまなほうきをガサゴソと探っていた時、わたしの手にひんやりとしてプニュっとしたものが触りました。
「何かな?」そう思ってほうきから手を離して見ると、そこには小さなヤモリが一匹くっついていました。初めはトカゲかと思ったのですが、後でネットで調べたらどうもヤモリのようです。
実に動きのトロイヤモリくん。わたしが階段掃除に使おうと思っていた長ほうきにくっついていたので、仕方なくそのほうきを諦め、ヤモリくんはそのままにしておきました。トカゲ(ヤモリ)は足が速いからその内いなくなるだろう。そう思ったのです。
そして別のほうきを取り出して、ばあちゃんは最上階の5階から掃除を開始。
3階を過ぎた辺りから背骨と腰にきました(汗)。でも雨の日は埃が立ちにくいし、今日は絶好の掃除日より。そう思って1階までせっせと掃除を済ませました。
そして掃除が終わり、使っていたほうきや塵取りを片付けようと再び踊場へ戻ると、まだあのヤモリくんがいます。爬虫類系に全く知識のないばあちゃんは、
「お腹が減っているのかな?」
などと考え、ヤモリが何を食べるのかも分からないまま、ひとまずヤモリくんを家に連れてきてしまいました。ネットでヤモリの生態を調べて、この寒さの中外に離しても大丈夫そうなら、すぐに裏庭の草むらに離すつもりだったのです。今でもそのつもりです。そして動きが鈍かったのは、単にヤモリが夜行性だからかも知れないとか、今は冬眠の時期だからだと知ったのは、ヤモリくんを家に連れ帰った後でした。
ひと仕事終えてお腹が減ったばあちゃんは、先日宮城の叔母から届いた大きな柿を頬張って空腹を満たし、むいた皮をヤモリくんにあげてみました。
・・食べません。昆虫を食べる肉食ヤモリくんなのだから、当たり前ですね。しかもネット情報によると、生きた昆虫しか食べないとか・・。うーん、困った。家には生きた昆虫などいません。
更にネットであれこれ調べていたら、面白いことを発見しました。
ヤモリって漢字では「守宮」とか「家守」って書くんですってね。「人家内外の害虫を捕食することから家を守るとされ(中略)、縁起物として大切にする風習もある」のだそうです。知りませんでした。
年の瀬に縁起物のヤモリくんとの出会い。嬉しいことは嬉しいのですが、このまま餌のない我が家に置いておく方が、ヤモリくんには残酷な気がしてなりません。
明日は雨が止むみたいだし、どうせばあちゃん、年末の買い出しに行くので、そのついでに地元のペットショップへ行ってミルワームを買って、ミルワームと一緒にヤモリくんを裏の庭へ離そうか。そこまでしなくても、単に広い草むらへ返すだけで、ヤモリくんは野生の力でたくましく生きていってくれるのか。あれこれ考えています。
ひとまず今夜は仮の宿ということで我が家に一泊していって貰って、明日は自然へ返すつもりです。まあ、これも何かのご縁ですから。
インコ日記なのに、なぜかヤモリくんのお話でした 笑